在宅の現場に関わる理学療法士

私の職業は理学療法士です。言葉だけ聞くとなかなかピンとこない人も多いと思いますが、一般的な仕事内容としては病院やデイサービスなどで、患者さんのリハビリを担当しています。

リハビリといっても、疾患や患者さんの年齢、生活環境などによっても目的や行う内容も様々です。骨折や事故などで手足を切断された方、脳梗塞の方など、挙げればきりがないくらい疾病の形は様々です。給料面も国家資格であることもあり、新人の初任給で手取りが20万円ほどど、一般的なサラリーマンと比べると優遇されています。そこに経験年数や研究発表などで実績を積むことで給料も上乗せされていきますので、自分の能力がそのまま収支になるやりがいのある仕事です。
そんな理学療法士の仕事ですが、私は病院やデイサービスではなく、実際に患者さんの家まで訪問し、生活状況に合わせて運動やアドバイスなどを行う、訪問リハビリの仕事をしています。
訪問リハビリの対象となるのは歩行が困難であったり、家族の援助が得られなかったりと様々な理由で、病院やデイサービスに通ってリハビリを受ける事ができない方などです。そんな方は家の中のちょっとした段差が越えられなかったり、ベッドから自力で起き上がれなかったりと健康な人にとっては何でもないような事が行えない方が多いです。
そういった方々に対して、何故その動作が出来ないのかを評価して、その結果を元に筋力が足りなければ筋トレを、柔軟性が足りなければストレッチをするなど、必要に応じて運動やストレッチ・マッサージなどを行います。また、実際に動作を行ってもらい、効率の良い方法を指導したり、必要であれば手すりを設置するなどの住宅改修のアドバイスをしたりもします。
年配の方が多いため、すぐに結果が出ない事も多いですが、一人ではトイレに行けないために、オムツを使用していた人が、人の手を借りなくてもトイレ動作が、出来るようになってオムツを外せるようになったり、今まで歩けなかった人が、近くのスーパーまで買い物に行けるようになったりと、目見えてわかるような変化が見られた時は、自分の仕事はこの人の役に立てているのだという事を心から実感できます。また、そうやって身体が動きやすくなることで、今まで暗い表情だった人が明るく前向きな話をしてくれるようになったりと、歩ける、買い物に行ける、自分のことは自分でできるなど、普段私達が当たり前に行っていることがどれだけ大切なことかを考えさせられることも多いです。これからも経験を積み、技術を磨き、一人でも多くの患者さんの笑顔が見れるよう頑張っていきたいです。

 

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